乳房の構造と発達について
乳房の構造と発達の面から、どうしたらバストアップができるのかを解説しています。正しい知識を持って、効果的なバストアップを行いましょう。
胸の作りと成長の仕組みを知る
乳房の構造
乳房は肋骨の上にある「大胸筋」という筋肉に支えられています。
胸の中身は大きく分けて、「乳腺組織」「脂肪」「結合組織」の3つです。
乳腺組織
母乳を分泌するために必要な、器官です。
ぶどうの房のようになっていて、乳汁(母乳)を作る小葉やそれを運ぶ乳管、外に分泌される乳頭などが含まれます。
脂肪
その名の通り、脂肪です。
乳腺を覆うようにして、脂肪が張り巡らされています。
胸の大きい・小さいは、この脂肪量とも関係してきます。
結合組織
乳腺組織や脂肪の1つ1つを、落ちないように支えている役割をしています。
乳房の発達
思春期の始まりである、7~11歳ごろから乳房の発育が始まります。
これは、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増え、乳腺組織の発育が始まるからです。
Tannerによる乳房の発育段階
第1期
乳頭だけが突出する。 乳腺も触れないし、乳輪も大きくなっていない。
第2期
乳頭が突出し、乳房が小さいかたまりを形成する。 乳輪は拡大し、着色する。
第3期
乳輪と乳房の実質(俗におっぱいと呼ばれる部分)が更に突出する。
しかし、乳輪部と他の部分との間に団がない。 乳輪はさらに着色してくる。
第4期
乳輪部が乳腺実質の上に、盤状に突出する。
第5期
丸みをもった半球状の乳房になる。
乳頭は勃起するようになり、乳輪は拡大して着色を増す。
乳腺組織の役割とバストアップ
乳腺は、乳房の脂肪組織に広がっています。
体臭やわきがなどでよく知られる、皮膚のアポクリン腺(線の上端がちぎれており、そこから分泌される構造の分泌腺)が変化したものです。
バストアップは医学的にも可能
乳腺は女性ホルモンの影響を強く受け、性周期、妊娠、授乳中、離乳後で姿を大きく変えるとともに、女性ホルモンの刺激を受ければ、いつでも乳腺を増殖することができます。
つまり、女性ホルモンを整えて乳腺を増殖させることで、バストアップすることが可能なのです。
胸を大きくするエストロゲンのバランスが大切
ただし、女性ホルモンには「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類があり、この2つのバランスが保たれていることが大切です。
エストロゲン(バストアップに効果の高い女性ホルモン)だけが過剰になってしまうと、胸の張りだけでなく、痛みや硬結(もともとやわらかい組織が病的に硬くなった状態)などの症状が出てきます。
それが続くと、乳腺症などの病気につながる可能性もあるのです。
また、女性ホルモンが作用するのは乳房だけではありませんので、月経不順や精神不安定といった悪影響を及ぼすこともあります。
バストアップサプリメントの飲みすぎに注意
バストアップサプリメントでよく使われる「プエラリア」という植物には、エストロゲンを活性する作用があるためバストアップに非常に効果がありますが、胸が大きくなるからといって決められた用量以上を飲んでしまうと、上記のような支障をきたしてしまう危険性もありますので決められた用法・用量を守って正しく服用しましょう。