豊胸手術のメリット・デメリット

豊胸手術には様々な方法がありますが、それぞれメリット・デメリットが存在します。各手術別に利点や危険性などをまとめていますので、自分に合った豊胸手術を選びましょう。

豊胸手術の利点と危険性

豊胸手術にはリスクがつきもの

バストアップを考えている方の中には、豊胸手術を検討している方も少なくありません。


確実にバストアップができる方法ではありますが、手術の方法、痛み、術後の経過、金額など分からないことが多く、様々な面で不安になるものです。


豊胸手術はバストアップサプリメントとは違い、外科的な方法ですから、当然リスクも存在します。

豊胸手術にはどんな種類があり、どんなメリットとデメリットがあるのかをきちんと分かった上で、判断するようにしましょう。

種類別豊胸手術のメリット・デメリット

バッグ挿入法

胸の下あるいは横(脇の下)を切開し、シリコンで作られたバッグや生理食塩水の入ったバッグを挿入することでバストアップを行います。

バッグ挿入法には、乳腺と大胸筋の間に入れる「乳腺下豊胸手術」と、大胸筋の下に入れる「大胸筋下豊胸手術」とがあり、ご自身の体の作りやバッグの種類などを総合的に判断して決めることが多いようです。


バッグの形によって胸の形を決めることができるので、より自分の希望に近い胸の形を作り出すことができます。

また、バッグの大きさで胸の大きさが決まりますが、平均して2サイズ程度のバストアップが見込めるので、大きな胸を望む人には手っ取り早い方法です。


しかし、挿入するバッグは永久的に使えるものではないので、入れ替えなどの追加手術が必要になりますし、バッグの破裂やヒトアジュバント病などの合併症のリスクも伴います。

※ヒトアジュバント病:美容整形等で体内に入れたシリコンなどの異物が原因でおこる病気です。膠原病に似た症状が見られます。

脂肪注入法

お腹など脂肪吸引で採取した自分の皮下脂肪を、乳房に移植する方法です。

一度に沢山の脂肪は取れないので極端なバストアップはできませんが、切開の必要がなく注射で行うため、傷が目立ちません。


脂肪注入は自分自身の組織を移植しますから、拒否反応もほとんどないのが特徴です。

注入した脂肪は全てが定着するわけではなく、平均して10~20%、高い病院では30~50%ほどが定着すると言われています。

しかし、大量に注入すると脂肪が石灰化したり、壊死することも考えられます。

脂肪幹細胞移植(CAL法)

お腹、足などから採取した脂肪の細胞から幹細胞を取り出し、残りの脂肪と共に胸に移植します。

脂肪注入に比べて、脂肪の定着率は高いと言われていますが、採取した脂肪の半分は注入に使用しないので、脂肪を大量に採取しなければなりません。


そのため、身体のサイズダウンとバストアップを同時に行いたい方に、向いています。

また、石灰化や脂肪壊死のリスクは脂肪注入法よりは軽減されますが、少なからずリスクがあるということを理解した上で行う必要があります。

コンデンスリッチファット方(CRF法)

自分の体から採取した皮下脂肪を、専用の機器を使って不純物を取り除き、綺麗かつ濃縮された脂肪を胸に移植します。

脂肪の定着率が脂肪注入法、CAL法に比べて非常に高いと言われています。

また、不純物を取り除いているので石灰化や脂肪壊死が起こりにくく、脂肪を注入する方法の中では低いリスクで行うことができます。


加えて、手術時間もCAL法の半分ほどで済みますから、身体への負担も少ない方法です。

CAL法に比べて、痩せ形~標準体型の人に適している術式ですので、現代の日本女性にマッチした豊胸手術と言う事ができます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸を乳房に注入し、バストアップを行います。

ヒアルロン酸は顔など様々な美容整形で使われているため、親近感があることから選ぶ方もいらっしゃいます。

多量にヒアルロン酸を使用することができないことから「プチ豊胸」とも呼ばれており、価格も他の方法に比べれば安価です。


ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分ですので、安全性が高く、アレルギーの心配も少なくて済みます。

ただし、ヒアルロン酸は体内に吸収される成分ですので、大きくした胸は徐々に小さくなり、胸の大きさを維持するためには定期的に再注入が必要となります。

豊胸手術は慎重に!

美容整形は、乳癌患者の乳房切除後の豊胸手術を除き、自由診療です。

病院によって方法や価格設定が異なりますし、医療技術の進歩によってこれ以外の手法を行っている病院もあります。


豊胸手術を考えているときは価格だけでなく、安全性やその病院の信頼性もきちんと判断した上で行うようにしましょう。

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